葛飾けやき学園での 漆喰細工教室
6月30日に、葛飾区立高砂中学校へ行ってきました。
高砂中学校はお隣の高砂小学校とともに、葛飾区の小中一貫教育校として、
平成24年4月にあらたに「高砂けやき学園」として生まれ変わった学校です。
地域との連携を強化し、地域の人材を活かした教育活動に力を入れています。
キャリア教育の一環として、さまざまな職種の方を講師に招き、
直接児童・生徒が話を聞ける機会(「高砂ハローワーク」という名称)を設けており、
今回は左官の講師として招かれました。
その他には、公務員、医者、大工、俳優、声優、保母さん、ネイリスト、テレビ局、旅行会社、IT企業、
などなど、20業種以上が集まったそうです。
参加したのは高砂中学の全校生徒、高砂小6年生、細田小6年生、
の合計368名の子供たちです。
私たち、左官のクラスには19人が話しを聞きに来てくれました。
まず左官はどんな仕事なのか簡単に説明し、
校舎や体育館を巡りながら、「こういう壁も左官が塗るんですよ~」と
建物をつくる場合に左官がどのように関わっているのか説明します。
※中央上部に見える、額に入ったけやき学園の校章、
実は弊社の社長がこころを込めて作った漆喰彫刻です。
http://www.yawata-sakan.com/blog/?p=8165
仕事の説明が終わったところで、今度は実際に仕事を体験してもらいます。
といっても、いきなり壁を塗ることはできないので、
『鏝絵(こてえ)』を描いてもらうことにしました。
鏝絵とは左官職人の道具である鏝を使って、漆喰で描いた絵のことです。
子供たちには事前に下絵を描いてきてもらい、
それをカーボン紙で板に写し取って漆喰を塗ります。
漆喰には絵の具を混ぜて色をつけ、鏝絵用の小さい鏝で塗っていきます。
みんな真剣です。
時間が限られていたので、小学生はキリのいいところで学校に帰りましたが、
中学生は残って自分の納得がいくまで塗って、最後まで仕上げてくれました。
この漆喰の立体感、鏝波(鏝で塗った跡)、初めて鏝絵を描いたとは思えません。
と~っても上手です。左官職人になる素質がありますね。
最後にはみんな「楽しかった~」と笑顔で、中には「来年もこれを選ぶ」と言ってくれた子もいました。
さまざまな職業に触れるという「高砂ハローワーク」の趣旨から外れてしまうので、
次は別の職種の方の話を聞いた方がいいよと思いつつ、内心ガッツポーズしてしまいました。(笑)
ちょっとは左官という仕事を理解して、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
高砂中学校のみなさん、また来年もよろしくお願いします!
この記事へコメントする