降っていないのに、雨音のする現場。
4月3日金曜日、花曇り。
この日の現場は、流山の新築一戸建てです。
足場を登っていくと、パラパラパラと軽やかな雨音が聞こえてきました。
「あれ、雨が降ってきたかな」と思ったら
それは、職人さんが掻き落とした材料が
下のブルーシートにこぼれ落ちる音でした。
このお宅の外壁は「リシン掻き落とし」仕上げ。
建物の外装に用いられる左官技法の一種で、
上塗りにリシン(モルタルに石を細かく砕いた粒などを混ぜたもの)
を塗り、固まりきらないうちに表面を掻き落として仕上げます。
落ち着いた深みのある質感が、この仕上げの魅力です。
華道で使う剣山そっくりだから、この道具の名前は「剣山」。
これで材料を掻き落とします。
表面の乾き具合を見ながら、ていねいに仕上げていきます。
作業の様子を動画でご覧になりたい方へ
→https://youtu.be/b_UPbeOVr-E (耳をすますと「雨音のような音」が聞こえます)
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