食品会社に施工したスイス漆喰のデザインウォール
こんにちは、八幡工業2代目・ナチュラワイズ店長の八幡吉彦です。
私の高校時代の同級生の会社オフィスのリフォームの相談を受け、
事務所・商談室を「スイス漆喰」とモルタル造形で施工させていただきました。
大田区にある ニッケンフーズ 様
冷凍食品をデザイン、企画、製造するフードプロダクト カンパニー。
「日本の食卓をアイデアと技術力で幸せに します。」 というポリシーの企業です。
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リニューアルにあわせて2代目 西社長様から
「八幡君、なにかおもしろいデザインでよろしく」
リクエストは?
「唐草模様を取り入れたデザインにしてほしい」
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棚から下段はレンガ調タイルということで
左官は上段の窓回りの壁を担当
食品会社ということでは 安心安全な【 漆喰 】をおすすめしました。
ご提案した仕上げ材はスイス生まれの天然漆喰『 カルクファサード 』。
殺菌効果でカビ・汚れにも強く外壁に使っても長持ちする仕上げ材料です。
https://www.naturalwall.jp/blog/calkwall-knowledge/2776.html
*デザイナーチームのリカさんによる完成イメージ図
唐草模様 : つる草が四方八方に伸びてからみあう文様です。
どこまでも伸びていくツタの様子は、まさに生命力の象徴。
古来より一族企業の繁栄や長寿を願う、縁起がよい吉祥文様なのです。
*石膏ボード下地
ジョイント部分をパテ埋めしてから、ミネラル下地材を塗布
*デザイナー・リカさんパースをもとに下地につる草を描きます。
*下絵が決まったら、つる草部分にバッカ―材を貼っていきます。
*バッカ―材を取り囲むように 職人がスイス漆喰を鏝で塗っていきます。
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スイス生まれの天然漆喰は、
アレルギーを引き起こす合成樹脂などの科学成分を一切含まず、
天然成分100%(成分完全明示)スイス伝統の製法で作られています。
*しっくいの水引き、しまり具合をみながら
つるの周囲を 彫っていきます。
*バッカ―材を取り除いたら つるの部分をグリーンの材料で埋めていくのです。
この際、しあがったまわりの白い壁をよごさないように
すべてマスキングテープで覆います。
*盛り上がったつる草、すいかずら
花は黄色に着色して仕上げます。
*アップでみると複雑な工程のあとがわかりますね。
このように左官チームとペイントチームで楽しく仕事をさせて頂きました。
堂々の完成です!!!!
手前のアンティークの電話機が決めてですね。
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実は、これは絵巻物のように考えられた図案だったのです。
スタートは左の 「種」 から 新芽が「芽吹き」「葉」が茂り 「花」が咲いて
右端 再び「実」が成る。
これには、ニッケンフーズ 食品工場の生産ラインの流れと
会社の成長・繁栄をあわせた ふたつの思いが込められています。
最後に 「青い果実」がこぼれ落ち、ふたたび「黄色い種」となって
つぎの 時代につながっていく。
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ニッケンフーズ 西社長様からは
「八幡君、うちは ゼロから種をまき、育て、世の中に美味しい実となる
食べ物を 提供する会社、ピッタリのイメージで飾ってくれてうれしいよ!!」
とお褒めの言葉をいただきました。
こちらこそ感謝です。
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これからも左官にいろいろな要素を取り入れて面白いこと、
素敵なことたくさんしていきたいなぁ〜〜^_^
最後まで読んでいただき ありがとうございました。
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