イベントレポート:子ども霞ヶ関見学デー
ちょっとUPが遅くなってしまいましたが、
今回は7月29日(水)・30日(木)に行われた
「子ども霞ヶ関見学デー」のレポートをお届けします。
「子ども霞が関見学デー」とは、文部科学省をはじめとした霞ヶ関の各府省庁が連携して
業務説明や省内見学などを行う夏休み恒例の人気イベント。親子のふれあいを深め、
子どもたちが体験活動などを通して広く社会を知り、府省庁等の施策への理解を深める機会として
平成12年度から実施されています。
日本左官業組合連合会(日左連)では、国土交通省の18あるブースのひとつ、
「職人さんになってみよう!」にて、ぬりかべ体験、鏝絵体験のコーナーを担当。
弊社からも社長と2人の女性職人が参加しました。
職人1年目の砂山さんは、実はこの日に向けて
ぬりかべの特訓をしてきたのですが…鏝絵コーナーの担当に。
「私も鏝絵、やったことないんですけど…大丈夫かな」と言いながらも
やさしい物腰と笑顔がすてきな、なかなかの先生っぷりでした。
職人4年目の田原さんは、去年に引き続き、ぬりかべコーナーの先生です。
鏝絵、ぬりかべ、どちらのコーナーも
元気な子どもたちで大盛況。
本当は予約券を取れた子しか参加できないシステムだったのですが、
お友達や兄弟の片方が抽選で外れて泣き出してしまうと
やさしい職人さんたちは「一人くらい、増えてもいいや」と
ついついやらせてあげてしまうので
1日目が終わると次の日の分の材料が足りなくなって
買い足しに走るという一幕も。
結局、予定の1.5倍、2日間で300人ほどの子どもたちが
左官を体験した計算でしょうか。
去年も鏝絵を体験したという4年生の男の子は
左官がすっかり気に入ったようで
今年も真っ先に左官ブースに来てくれました。
去年の作品は夏休みの自由研究に出した後、額装して
おばあちゃんにプレゼントしたら、大変喜ばれたそう。
「ぬりかべの職人さんのことを
“左官”っていうんだね!」と話していた親子は、
はじめて触れる左官の世界に興味津々のようす。
子ども向けのイベントでしたが、
付き添いでいらしていた保護者の方々も
自分がやってみたくてウズウズしてきて…
特に鏝絵のコーナーでは、ついつい手出し口出しする場面が
多くみられました。
わかります。
見てるより、やった方が断然、楽しいですから。
職人さんたちも、ほら。
片付けまでのちょっとの時間を使って
楽しそうに作品を作っていましたよ。
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多くの子どもたちが左官を体験して、大盛況だった2日間のイベント。
参加された職人のみなさん、お疲れさまでした。
第12回「左官」と「漆喰」を学ぶ集い、 開催しました。
建築に関わるプロ向けのセミナーとして
イケダコーポレーション様との共催で
行ってきたこの企画。
7月29日、12回目の今回は6名様の参加で開催されました。
まずはプロジェクターを使った座学からスタート。
会場は、先日のブログでもご紹介した、新装の社長室です。
第一部は、「昔の家」と「今の家」 というタイトルで
自然素材を使った持続可能な家づくりをテーマにした講義。
第二部は、「自然素材による内外装の湿式施工について」。
実際に設計・施工を手がける方々だけに、施工サンプルなども
熱心にご覧になっていました。
昼食に弊社ショールーム前のCAFÉ SunY’sで
パスタランチをお楽しみいただいた後は、
10分ほどショールームの見学ツアー。
さまざまなしっくいの仕上げやモルタル造形など
直接実物を見ていただけることも、このセミナーならではの魅力です。
その後は、いよいよ第三部の塗り壁体験。
この日は、体感温度39度。
2台の扇風機をご用意したものの、
半室外の練習場は大変な暑さ。
それにも関わらず
みなさん、珠のような汗をかきながら、
笑顔でしっくいの感触、コテを動かすたびに変化する
その表情豊かなテクスチャーなどを楽しんでいました。
* 次回、セミナーは9月8日(火)の予定です。
募集開始の際には、またお知らせいたしますので
ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
自分でつくった、自分の壁。
八幡工業の営業センター&ショールームの2F部分は、
社長室と社員寮(3室)になっています。
元は講習会などに使用する「セミナールーム」と
社員寮が2室あったのですが
老朽化に伴い、この春から大改装がスタート。
先日のブログでは、社長室をご紹介しましたので
今回は社員寮の方をレポートいたします。
廊下など、共益部分は手の空いた職人さんがみんなで協力しながら施工。
入社4年目になる我が社初の女性職人、田原亜沙子さんは
同性の後輩ができて嬉しそうです。
(▲先輩の田原さんからアドバイスを受ける砂山さん)
新人の砂山さんは、自分が入る部屋の一部に
アクセントとして大好きなブルーに染めたしっくいを塗りました。
彼女はカラーコーディネーターの資格を持っているので
ただ好きな色というだけでなく、
休日や仕事から帰ったときに
心が休まる色彩になるように
その効果も考えて色を調合していました。
(▲緑とブルー。2つの色を試してみて、ブルーに決めました)
自分でつくった、自分の壁。
この壁を眺めるたび、次の日の仕事の鋭気も
しっかり養えそうです。
タラソミックスの夏色コースター
7月6日、八幡工業の塗り壁ショールームNatur
WorkCafe(ワークカフェ)は、「いつもよりちょ
モノづくり
今回も、女性限定で、左官に興味がある方、DIYが大好きな方、
インテリアや建築のお仕事に携わっている方、10名のみなさんに御参加いただきました。
Vol.5となる今回のワークショップのテーマは、「夏色コースターづくり!」
吸水性のあるこのコースターは、結露したグラスとくっつきません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
材料には、日本初上陸のバリ島の伝統的左官材料タラソミックスを使いました。
「タラソ」は海洋性のエネルギーを持つ珊瑚や貝殻とトラバーチン系の素材。
今回は「白セメント」と「タラソ」を1:1の割合で調合。 水を加えて練ります。 用意した型に流し込みます。 ポイント!!底が仕上がり面となるので、事前にガラスビーズなどを散りばめておきます。
両面使いもできます。反対の面にはブラックライトをあてると
涼しげにブルーに光る「蛍石」を散りばめました。 コテで伏せこんでいきます。 そして完全に固まるまで一晩おきます。 これが「蛍石」 フローライトとも呼ばれます。 高純度の蛍石結晶は、紫外線から可視光線、赤外線まで 幅広い波長の光(130nm~8μm)を透過することから、 光学材料としてレンズや窓板等、多様な用途に使用されています。 今回はお持ち帰り用の自分で型に流すオリジナル作品とは別に 固まった状態のものを事前にお作りしておきましたので、 これをペーパーで研いで完成品をひとつ作っていただきました。
左官ならではの「研ぎ出し」という手法を使って水研ぎで磨いて仕上げます。 ペーパーの荒め 260番 から 仕上げ目 1000番 まで 4段階で磨いていくとこのようにキラキラな宝石が浮かび上がってきます。
コップを置くと、結露を吸い取って しかも、あら不思議~~~宝石が濡れて輝きだす
オシャレで機能的なコースター、これからの季節の必須アイテムです! 手作りで楽しんでいただいたあとは・・・ おなじみ マムさんの ベジご飯。 みなさん心も、体も大満足の1日でしたね。 ライフオーガナイザー 田村美奈子さん(右)と お料理の マムさん (左)おつかれさまでした。 おかげさまでこちらもみなさんの笑顔で元気パワーを注入させていただきました~。 御参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
社長室を、DIYで仕上げたら。
八幡工業の営業センター&ショールームの2F部分は、
社長室と社員寮(3室)になっています。
元は講習会などに使用する「セミナールーム」と
社員寮が2室あったのですが
老朽化に伴い、この春から大改装がスタート。
今回は、出来上がったばかりの社長室の
施工の様子をお届けいたします。
本社 八幡工業のブログでは、
材料や仕上げについてのご説明が中心でしたが
ショールーム NaturaY’sのブログでは
DIYの参考にしていただけるように
作業手順を解説していきたいと思います。
①下地は石膏ボード。
今回は腰板部分に「デザインストーンシート」を貼っています。
天然石を厚み2mm程度にスライスしたもので、自然な凹凸と質感、下地に負担をかけない軽量さ、カッターでも切れる施工性の良さが特長です。http://www.dss-iskcorp.com/salespoint.html
(八幡工業NaturaY’sでもお取り扱いをしています)
② 下地の石膏ボードの継ぎ目にファイバーテープを貼り、パテ処理。
腰板や廻り縁などをマスキングテープやマスカー※で養生します。
※ガムテープと折りたたんだポリエチレンシートが一緒になっているもので、汚したくない部分を広範囲で効率良く保護することができます。
職人さんの世界でも「段取り八分の仕事二分」といわれ
養生などの下準備は、仕事の良し悪しを左右する大事な作業です。
地味な作業ですが、ていねいに養生をすることで、
仕上がりの美しさが違ってきます。
職人さんはパテ処理を含め、半日もかからずにやってしまいますが
DIYなら1日くらいかけるくらいのつもりで
じっくり取り組むのが正解かもしれません。
② カルクウォールを塗る部分にミネラル下地材を塗ります。
1回塗りでも十分なのですが、
今回は社長室なので、ていねいに2回塗りで仕上げました。
塗り重ねると、よりムラなく塗布できますので
DIYで施工するときも時間と材料に余裕があれば
2度塗りすることをおすすめします。
職人さんが1人で作業して、2時間くらい。
DIYなら半日くらいでしょうか。
このあと、24時間以上しっかり乾燥させます。
④いよいよカルクウォールを塗っていきます。
今回は押さえ(スーパーフラット)仕上げ。
腰板(デザインストーンシート)が貼ってある分、
塗り面積が小さいので約12畳ほどの部屋を
職人2人で一気に半日で塗り上げました。
もし、私が1人でDIYで塗るなら
1日で一面ずつ、ゆっくり仕上げる感じでしょうか。
疲れず、楽しく塗るには「焦らず、のんびり」も大事。
またはご家族やお友達を応援に呼んでワイワイ楽しく仕上げるのもいいですね。
DIYでしっくいを塗ってみたくなったら、まずはNaturaY’sへ。
ショールームで随時開催の「塗り壁体験」は、「家で実際に塗るまえに練習したい」という方はもちろん「ちょっとおもしろそうだからやってみたいな」という方まで大歓迎!内容は2時間程度・1組4名様まで・1グループにつき3000円です。ご予約はこちらから→ www.naturalwall.jp/workshop
押入れにしっくい
梅雨明けが待ち遠しいような、
ムシムシしたお天気が続きます。
部屋干しの洗濯物、浴室、押入れなど
湿気が気になる季節ですね。
今はあまり見かけませんが、私が子どもの頃は
押入れの中にしっくいが塗ってあるおうちも時々見かけたものです。
調湿・消臭効果があるしっくいは、押入れの中の
コンディションを整えるのにも、もってこい。
ふだん人目につかない場所なので、
昔のベテラン職人さんは「おい、押入れでも塗っとけ!」
などと言って、下っ端の若い職人に担当させていたそうです。
しっくいって、どんなものだか興味があるわ。
お部屋をしっくいで塗ってみたいな。
そんなふうにお考えの方は、
まずは、練習がてらに押入れを塗ってみる、
というのもいいかもしれません。
塗り壁DIY 初挑戦の場所として
「まずは狭いスペースから」とのお考えで
トイレを選ぶ方も案外いらっしゃるのですが
便器や棚などが設置してある状態では
身動きが取りづらく、実は職人さんでも難儀する場所なんです。
そういう意味でも、シンプルな構造の押入れはおすすめ。
さあ、思い立ったが吉日!
でも道具や材料はどう準備すればいいのかしら?
…そんなときは、ぜひナチュラワイズにご相談ください。
しっくいのことや準備、道具についてなど
ちいさな疑問・質問にも、ていねいにお答えいたします。
ボロボロ落ちてくる和室の壁は・・・
築30年以上の住宅の和室などで
こんな古い壁を良く見かけると思います。
リフォームのお問い合わせで多いのが、
1、さわると砂みたいなものがボロボロ落ちてくる
2、汚れがついて染みがとれない ・・・などなど
茶色とか浅黄色とかアースカラーの土壁。
「京壁(きょうかべ)」または「じゅらく壁」とも呼ばれています。
このような壁は調湿機能、消臭効果もあり丈夫な「しっくい壁」に塗り替えできます。
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くわしいリフォームの方法はこちらをごらんください。
http://www.yawata-sakan.com/blog/?p=12564
今回、お施主さまから明るい色あいにかえてほしいというご要望を受け
スイス漆喰 カルクウォールに顔料ウラの黄土色を入れ調合しました。
さらに、京壁調仕上げにするため 細かい粒子のみじん砂を混ぜ込みました。
新しく漆喰を塗れば、丈夫で長持ちなので
風通しが良い環境で、適度にお手入れをしていただければ
次の世代へと大切に住み継ぐことができます。
【 Before 】 (工事前)
【 After 】 明るくきれいに仕上がりました
【 Before 】 (工事前)⇒⇒⇒ 【 After 】 ボロボロ落ちる心配から解消されました。
今後何十年と可愛がりたくなる家にしたいなら漆喰ですね。
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塗り壁のプロからの提案
「京壁」 から家族にやさしい「しっくい壁」へ!
また、塗り壁はDIYでも出来るリフォームです。
八幡工業のショールーム、ナチュラワイズでは漆喰の塗り体験ができます。
「塗り壁ワークショップ」の特設ページをごらんください。
https://www.naturalwall.jp/workshop
海の香りがする壁。※
今日は、あたらしい材料を使った表現をご紹介します。
バリ島からやってきた「タラソミックス」
タラソの語源は、ギリシャ語の「海」を意味する
「タラッサ,θαλασσα,thalassa」。
「タラソミックス」は、その名が表すように
珊瑚や貝殻、トラバーチン系の石灰質岩などを主成分としています。
自然素材ならではの柔らかな風合いとマットな質感、
今までの研ぎ出しと違い、吸水性があるところが最大の特長。
というわけで、この特長を活かして
蛍石のさざれ石や鮑の貝殻を散らしたコースターを作ってみました。
早速、ショールームのお客さまに
お茶をお出しするときに使っていますが、
毎回、テーブルで話題にのぼり
特に女性のみなさまから ご好評を得ています。
また、蛍石や鮑貝の散らし方で、お客さまのお好みに合わせた
いろいろな表現も可能。
ご興味をもたれた方は、ぜひショールームまで。
実際に手で触れて、その質感を確かめたり、
近くでじっくり見られると、よりその魅力が実感できます。
※ タイトルの「海の香り」は、あくまでも雰囲気を表現したもので
実際に仕上がったものから磯の香りなどはいたしません。
モルタル造形としっくいの壁
先日、ブログでお伝えしたルピナスハウス様の モルタル造形の施工例をご覧いただいたお客様.
SunY’s カフェにお茶を飲みにこられて、店内のレンガ造形も気に入ってくださったようで
「八幡さん、うちの玄関にもかっこいいの作って!」 と、リクエストをいただきました。
ちょうど工事中の現場に、なにかワンポイントほしいなと思っていらしたようで
さっそくお伺いして、写真を撮ってパースのイラストイメージをおこしました。
イメージがお気に召したようで さっそく工事に入らせていただきました。
八幡工業の特殊造形班 岡田君が出動。
先に、正面奥の棚部分に造形を施して そののち、ホール天井・左右の壁を漆喰で仕上げます。
棚板は大工さんに木で作っていただいたものを アスファルトフェルトで防水処理し、
ラス網をまわしてから 造形用モルタルを塗りつけ彫刻していきます。
造形に使う道具を見せてもらいました。 大小ブラシと彫刻用のナイフなどを器用に使い分けます。
棚板は石調仕上げ、 中心の柱はブリックタイルのアメリカ積みです。
短時間で異素材をひとりで制作できるというのも造形ならではの魅力。
最後にエイジング塗装で色付けをして完成です。
白系のブリックと少し黒い石のコントラストが効いてます。
塗り壁ワークショップが活況です。
4月、新年度に合わせ「塗り壁ワークショップ」の特設ページをリニューアルしました。
https://www.naturalwall.jp/workshop
おかげさまで塗り壁体験のお申し込みをいただいています。
この日は神奈川からご夫婦でご参加。
日曜大工と家庭菜園がご趣味というおふたり。
しっくいをさわってみたくて、とショールームにいらっしゃいました。
養生のテープの貼り方をレクチャーしたら、さっそく実践です。
ポイントは慎重かつ、丁寧に!
貼る順番と上手な貼り方が仕上がりの良し悪しを左右します。
鏝板と鏝をお渡しして、こて返しの練習をしたら
ひとり一枚のパネルを塗っていきます。
完成記念に仲良くパチリ!
「塗り壁ワークショップ」は、所要時間およそ2時間。
平らに塗るのはむずかしいな~とおっしゃっていましたが、
パターンで自由な模様がつけられるのを知ると、
これなら出来そうだな、と納得していただけました。
このように「塗り壁ワークショップ」では、
みなさんにしっかり自信をつけてDIYにのぞんでいただけるように応援します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この日は親子3人でご参加いただきました。
昨年のワークカフェイベントでご来店いただきたのが縁で
ご自宅をリフォーム計画中ということでお申込みいただきました。
漆喰塗りは今回がはじめてということでしたが、
「DIYが大好き」 というみなさんだけあってすぐにコツをおぼえていただきました。
ある程度、壁を塗ったところで
みなさんには模様つけを楽しんでいただきました。
最後に、自分たちで塗った壁を剥がしていただきました。
これは、1㎡あたりどのくらいの材料が必要であったかを知っていただき
また、その重量をご自身で実感していただきたいという意図がありました。
体験会のあと、偶然にもワークカフェのなつかしい顔がそろいました。
おなじみOne’s Worksの田村美奈子さんとおいしいご飯のmamさん。
サプライズな再開に大喜びのスタッフ一同
このあと、カフェSunY’s でゆったりランチタイムを過ごしていただきました。
こんな出会いも楽しみな 「塗り壁ワークショップ」ご参加お待ちしています。
(撮影とブログへの掲載は参加者されたみなさまの許可を得ています。)
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