現場レポート
これぞ「塗り壁リフォームの正しい在り方」前編
今回は、ナチュラワイズでマンションのリフォーム数ある中でも
これぞ「塗り壁リフォームの正しい在り方」といえるであろう!
幸運なる出会い、わすれられない事例となりました。
江東区 リバーサイドマンションのA様邸リフォームのご紹介です。
施主様は、お引越しの準備もありお忙しい中にもかかわらず
非常に協力的な方で 、打合せや確認もスムーズにしていただき感謝しています。
なにより奥様自ら工事前には各所のお掃除に励んでいただき
さらには、お引き渡し時にはクリーニング作業を
ご家族みんなでテキパキと楽しそうに行ってくださり驚かされました。
(*工事初日、奥さまを囲んで)
お仕事でご不在時にも 毎朝早くに 奥様かご主人様が
お茶とお菓子を現場にこっそり置いて行ってくださる・・
(いまどきはお茶のサービスはなくても大丈夫ですとお伝えしたのに)
まさに、施主様のお手本ともいえるお客さまでした。
しかしながら、お引越し日が決まっていたため、
工事の完成お引き渡し日程はというと、ケツカッチン!!
左官の前後には、水道設備工事の業者さんが入りトイレとお風呂交換
さらには一部タイル工事、和室畳の手配、電気屋さんの作業も含めると
スケジュールはかなりタイトでしたが、
職人さんたちはチームワークでがんばってくれました。
たとえば、半日で終わったひとが応援で駆けつけてくれたり・・・
みんなに感謝。
(*スイス漆喰 仕上げパターンの打合せの日
左:施主様 /右 仕上げ担当:亜沙子さん)
では、振り返ってみましょう。
8月のお盆直前にお問合せフォームでご連絡いただき やりとりがスタート
電話・メールでご相談、話し合いを詰めながら
実は、リフォーム会社とも相談していることを正直に明かしていただきました。
それでもお客様が本気で塗り壁を求めていらっしゃる。
こちらもできること、できないことをはっきりとお伝えしたうえでご提案。
それでも、ぜひ八幡さんにまるごと(水回り以外)お願いしたいと言っていただけ
最速でお受けした左官塗り壁工事でした。
(*工事前の室内 築12年 / ワンオーナーの物件)
不動産会社からお引き渡しの関係で内覧下見できたのが8月21日
帰ったら速攻でお見積りを作成し、仕様:「スイス漆喰仕上げ」。
ともかくお盆明けの8月25日に工事開始で先行(仮)予約。
当初は部分施工というのが、いつのまにか全部になり、
最終的に施工範囲は全室の壁・天井 およそ350㎡が決定!
この規模だと新築でも最短10日はかかります。
リフォームだと様々な工程がふえるため2倍の期間がほしいのですが、
実質の工事にかけられる期間は二週間ほど でした。
無事、9月中ごろのお引越しに間に合い
お引き渡しが済んだところで、ほっとひと安心しました。
(*完成したリビング)
お客様からのメッセージを いただきましたので
ご紹介させていただきます。
・・・・・・・・・・・
この度はお世話になりました。
実はオガファーザーの検討から始まったイケダコーポレーションさん
たまたまタイミングが合い、築地のショールームで実物を見て、
担当の
ほかの塗り壁材と比較検討し、カルクウォールを選んだ理由は
話をしてくれた方たちが本当にスイス漆喰がいいと
営業抜きでおス
もともと漆喰も好きで、
経年劣化ではなく、
そして、イケダコーポレーションのHPの施工業者紹介から、
ただの情報だけでなく、
そして、自分の希望内容を限られた期間で実現してくれそうな道筋を
素早く
(*八幡オリジナル 「工事のスケジュールと工程の説明表」)
実は、当初 他の工務店に相談したところ、
スイス漆喰のリフォームは、
壁だけの施工なら可能と聞いていたのです。
クロスを剥がして施工するので、
お値段は決して安くはありませんが (笑)、
実際に カルクウォールを塗ったお部屋の実感は、
まだ引っ越しして間がないのですが
全体施工したおかげでしょうか、以前のビニールクロスのお部屋と比較して
なにより、子どもが 仕上がりの模様を見て「いいねー!いいねー!」
日中の自然光の明るい状態もいいけど、
畳のある和室とも相性がよく、すごく快適。
来年の梅雨時の体感が今から楽しみです ♡
さらに、塗り壁にすることをきっかけに、「家ドック」
スイッチやレール、
と全体的にリフレッシュできました。
大切な家だからこそ、手をかけてあげたいですものね。
(*施主A様 ご夫妻 お引き渡しの日 )
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ご丁寧なメッセージをありがとうございました。
スタッフ一同、今後の励みになります。
次回は、A様邸 リフォーム施工の様子をレポートします。
営業 斎藤 記す
後編ブログもぜひご覧ください。
https://www.naturalwall.jp/?p=3699
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特別付録 :スイス漆喰が選ばれる理由
ものづくり 匠の技の祭典2017 ~伝統と革新~
ものづくり 匠の技の祭典2017 ~伝統と革新~
8月9日(水)~11日(金・祝)
東京国際フォーラムで開催されました。
オープニングは東京都左官組合連合会の左官職人の鏝絵のライブパフォーマンス。
また、今をときめく!の挾土秀平氏が登場しました。
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私は東京都左官組合連合会で塗り壁・泥団子づくりの体験のお手伝い…
整理券が、毎日会場1時間でなくなってしまうほどの大盛況!
夏休みのお子さまの体験学習に、との方が多くいらっしゃいました。
塗り壁体験をされた小学2年生の女の子、
「ママ!家をやる時はわたしがやるからね!」
頼もしい!楽しんでもらえたようで嬉しい限りです。
他にも、衣・食・住・工の日本の匠が大集結。
板金の笛作りや、上棟式のデモンストレーションも行われ、活気あるイベントでした。
海外の方も多く来場され、
日本の伝統の技とこれからの技術を体感して楽しまれていたようで嬉しく思いました。
https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo/
エクステリア工事は安心の左官屋へ(後編)
八幡工業・ナチュラワイズではお家の外構工事のご依頼も承っています。
前回は、葛飾区で行った 事例をご紹介
① 竹の生垣
② サイクルポートの施工例をレポートしました。
http://www.yawata-sakan.com/blog/?p=15196
今回は、玄関ポーチの「手すり設置工事」のお話しです。
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③、玄関ポーチの手すり設置工事
施工は八幡工業のベテラン職人の平野さん。
左官の技能はもちろん、エクステリア経験も豊富な多能工の
スペシャリスト。
階段2段あがるところに安全対策+老後にそなえて
手すりをつけてほしいというリクエストにお答えしました。
完成イメージプラン
まずは、柱をたてなければならないので
所定の位置にあわせてディスクサンダーでタイル面に切り込みをいれます。
コアドリルで支柱埋め込み用の穴をあけます。
穴が開いたら、柱をたて モルタルで固めます。
きちんと水平・垂直になっているか慎重に確認中。
地面の芝生にも穴をあけて柱をうめます。
モルタルが乾いたら芝を敷きます。
ポーチの上は柱周りをタイルで仕上げます。
こまかく切り込みを入れたタイルをモルタルで貼ります。
目地材を入れたら完成です。
完成直後
きれいにお掃除してお引き渡し
そして一週間後 来てみると きれいな花畑がお出迎えしてくれました。
そして、作業中 なんどもパトロールにきてくれた飼いネコちゃん。
なんでも施主様の膝の上に載って、このお庭をみるのがお気に入りなんだとか。
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使用した手すり製品:
四国化成 セイフティビームSJ型 マロンブラウン色
お家周りのエクステリア工事は安心の左官屋へご相談ください。
八幡工業・ナチュラワイズ
お問い合わせ電話 : 03-5876-3375
メール : info@yawata-sakan.com
エクステリア工事は安心の左官屋へ(前編)
八幡工業ではお家の外構工事のご依頼も承っています。
今回は、葛飾区で行った 事例をご紹介します。
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①、竹の生垣を駐車場に設置した例
もともとのブロック塀とその上のアルミフェンスを残したまま
手前に遮蔽(しゃへい)垣を設置し、純和風の景観を作り出しました。
完成した写真
建仁寺垣(けんにんじがき)Lixil社の製品をご提案しました。
割り竹を縦に使い、押し縁、笠をつけた最もポピュラーな竹垣です。
腐りにくく長持ちする、アルミと樹脂製の人工竹垣がおすすめです。
↓ 施工前の写真
工事の工程です。まずコンクリートブロックに沿って
地面に穴を開けます。
高さを合わせ、慎重に柱を建てます。
垂直を確認したらクランプでしっかり固定し
モルタルを流し込み 固めます。
セメントのあつかいは左官屋の得意技です。
竹垣のユニットを嵌め込んでいきます。
翌日、アスファルト舗装をして完成です。
竹の色、柱のタイプは様々なバリエーションからお選びいただけます。
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②、サイクルポートの施工例
この手書きの黒い部分にプロパンガス置き場を確保し
もともとガスタンクがあったスペースには
あらたにサイクルポートを設置してほしいというご依頼です。
ど~~ん完成!! ガスタンク置き場できました。
既存ブロック塀を一部壊して、
ひかえの壁を両脇にブロックで作り直し、土間はコンクリートで固めました。
天端は定規をあてて補修材で仕上げます。
さあ、おつぎはサイクルポートの工事です。
↑ 工事前です。まずは、植木を抜いて移動。
スッキリしたところで
建て物の境界の基礎部分は板で囲みました。
そして、支柱用の穴を開け、土間コン打設用に土を10㎝掘り起こします。
それほど広くはない 奥行 2メートル 幅1メートル なのに
え~~どんだけ~~!!
なんと、ダンプ一杯の残土が出るのです。
柱を立てました。
隣に背の高い車が入ることがあるということで
高さ 2500㎜ 特注のロング柱を発注しました。
枠の中は花鉢や野菜のプランターを置く台になります。
モルタルを流して、鏝で天端を押さえています。
翌日、柱が固定されているのを確認したら
屋根を取り付けます。
製品は、Lixil社 の 「フーゴRミニ」
電子カタログページ https://goo.gl/V9WjGR
細かい柱まわりも丁寧に。
こういうところはやっぱり左官屋に頼んでよかった!
といっていただける部分なので念入りに鏝でおさえます。
土間は奥から水勾配をつけて生コン仕上げ
木枠をはずした 花台も きれいに仕上がっていますね。
既存との境にはインターロッキングブロックを埋め込み
ひび割れを誘発するのにも一役買うおしゃれな目地にします。
【インターロッキングの特徴】
・ブロックの隙間から、下に雨水が浸透していくため水はけが良い
・道路・歩道にも使われるように、車の重量にも強く駐車場として利用できる
・色・素材ともにバリエーションに富み、美しい景観を演出
完成しました。
プロパンガスも専用スペースに収まっていますね。
車と自転車置き場、そして奥様のグリーンプランター
ミニトマト いきいきと実ってました。
お家周りのエクステリア工事は安心の左官屋へご相談ください。
お問い合わせ電話 : 03-5876-3375
メール : info@yawata-sakan.com
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その2 では 「玄関ポーチの手すり設置工事」をご紹介しています。
こちらも、あわせてご覧ください。
http://www.yawata-sakan.com/blog/?p=15248
トラバーチン造形の郵便ポスト
「オリジナル」「手作り」「一点もの」が大好きな人へ
もしも、あなたがお家を建てたいと思ったら
大工さんに頼むことでしょう。
お部屋に素敵な家具を置きたい場合は、
家具職人さんに作ってもらいますね。
では、【 郵便ポストのある石塀 】を
玄関前に欲しいなと思ったら・・・
おまかせください。
八幡工業・ナチュラワイズがこしらえます。
上の写真は、完成した「トラバーチン」の石塀。
トラバーチンは中庭や庭園の小道の舗装にも使われる石材です。
ただし、これはモルタル造形による擬石細工です。
八幡工業は下地処理から、エイジング塗装仕上げまでを担当。
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では、作業の様子をみていきましょう。
まず、左官で下地のモルタル塗りをしながら
補強のためのファイバーメッシュを前面に伏せ込みます。
ちなみに、ブロックとポスト設置は外構工事の方に
あらかじめ作っておいていただきました。
下地処理が終わったら、
特殊造形用モルタルを塗り重ねていきます。
ここからトラバーチン造形がはじまります。
さて、
「トラバーチン」は古来より、よく利用されている建築材料で
河川などに沈殿した石灰分の多い多孔質の石材から作られます。
古代ローマ人が建てたローマのコロッセオは、
その大部分がトラバーチンでできた世界最大の建築物で有名ですね。
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造形のポイントは石版のサイズの目地を入れること
(*参考写真)
そして、トラバーチンの特徴である孔や溝の表現。
ブラシや鏝をつかって巣穴のテクスチャーを作っていきます。
造形が終わり、エイジング塗装チームに引き継ぎます。
下塗りをしてから、一枚ずつ塗装仕上げしていきます。
ベースの白塗装が完了
仕上げの途中
表と裏を確認しながらの作業です。
全体のバランスを見ながら
一枚ごとにエイジング塗装を施していきます。
完成した「オリジナル」「手作り」「一点もの」の
【 郵便ポストのある石塀 】 トラバーチン擬石仕上げ。
八幡工業・ナチュラワイズにご依頼いただけましたら、
高価な石材を海外から取り寄せる必要はありません。
現場でお好みの石のサイズ、色調、テクスチャーの
リクエストにお応えできるのが
モルタル造形による擬石仕上げなのです。
最後に
石に直接 彫り込んだ 「施主様の表札」。
お好きな書体で、お好きな場所へ施工します。
これも左官の技術です。
埼玉にオープン!「住まいの体感モール」前編
いつもお世話になっています
無垢スタイルさんの 新店舗
「住まいの体感モール」がオープン
業者向けのレセプションにおじゃましてきました。
モール!!と、いうだけあって3フロアーにわたって、とにかく広い~~
体験ブース、モデルルームもデザインの異なる部屋がたくさん!
国道16号線沿い
東北自動車道 岩槻インターチェンジおりてすぐ
ここは実際に触って、見て、感じることのできる『住まいの体感モール』。
無垢スタイル建築設計株式会社
http://www.muku.co.jp/
中に入ると埋め尽くすほどのお祝いのお花
おめでとうございます!!
一階部分は 耐震構造やお家のシステムの解説コーナー
外壁の仕組みの模型、内装や断熱の説明
各種屋根材の紹介
そして、高齢者や車椅子用 バリアフリータイプのキッチン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2階にあがると
そこはまるで映画のセットのようなお部屋がぞくぞくと
まず、ゴージャスなリビング
そしてキッチン Lixil 社 のシステムキッチン
北欧スタイル のキッチン
ちょっとしたスペースにも一味違うデザイン
なかでも私が「お~~いいな」と思った
タカラスタンダードの ホーロー製のバスルーム
鋳物なので驚くほど重たいて丈夫、そして汚れに強くきれい
壁全部がホーローなので、マグネットでフックやタイマーが脱着可能
これお掃除にも便利そうです
ドアの見本コーナー
珪藻土塗り壁のカラー見本
無垢スタイルさんの代名詞でもある
国産 無垢の天然床材 と 自然塗料の色見本
【 まとめ 】
「住まいの体感モール」は このように
断熱体験やバリアフリー体験、スタイルごとのインテリアゾーンなどなど
実際に体感して住まいの理解を深めることのできるショールームです。
ここ一軒行けば いろんな住宅展示場をまわったり
メーカーさんのショールームを見学しなくてすむという感じでした。
やっぱり、実際に足を運んで体感したくなりますね!
- 住まいの体感モール
- 住所:〒339-0056 埼玉県さいたま市岩槻区加倉4-14-6
- 電話:048-797-6269
- 営業:時間午前9時〜午後8時
- 定休日:毎週水曜日(第2・4火曜日)
- https://goo.gl/maps/mtz2S7BQvF32
・・・・・・・・・・・
さあ、ここからが八幡工業の出番です。
この柱、石張りに見えるでしょ!
ていうか、石張りにしか見えません。
この部分の施工を 左官・特殊造形でやらせていただきました。
くわしくは次回を お楽しみに!!
https://www.naturalwall.jp/?p=3581
今までにない杉並ショールーム
LUCASA DESIGN 杉並ショールーム がオープン
株式会社ホーク・ワン様からご案内いただきましたので
営業・斎藤が お祝いにおじゃましてきました。
杉並の幹線道路、井の頭通り沿いにそびえたつ白い建物
今までにないショールームという噂に、期待がふくらみます。
http://www.hawk-one.jp/lucasa/
八幡工業でお手伝いさせていただいたのは外壁の左官工事
フランスの高級住宅を思わせる重厚でモダンな塗り壁材
『 Senikabe セニカベ 』 という材料で仕上げさせていただきました。
セニカベは外装専用に開発された耐久型の欧州漆喰です。
お好みのテクスチャーと色を組み合わせることで様々な外観の演出が可能です。
優れた耐久性があり、100年経過すると本物の石の強度に戻ると言われています。
天然素材の性質上、表面に静電気が発生しにくいため、空気中の汚れが付着しにくい素材です。
製品に関して詳しくは セニデコフランス合同会社 のHP をご覧ください。
http://senidecofrance.co.jp/collection/senikabe/index.html
この日は内覧会ということで、
たくさんのお客様、関係各社がご挨拶にお集まりでした。
来場者の 革靴も心なしか、高級にみえる。
では、僭越ながら内部をご紹介させていただきます。
吹き抜けの玄関
解放感たっぷり 太陽サンサンです
一階のラウンジ
奥のライブラリースペース
建築関係の蔵書がたっぷり収納された壁一面の書棚
二階にあがります。
打合せの部屋でしょうか
石積みの造形的な空間に遭遇
調度品や絵画がいちいちカッコ良いです
三階には光あふれるジャグジーバス
おっと~ これはイタリア磨きの壁
照明効果がニクい演出です
寝室へと導く 大理石のような通路でした。
わ~~お ラグジュアリーなホテルのスウィートルームのような寝室
屋上テラスです。
大勢でバーベキューパーティーできそうです。
お土産にいただいた 豪華なパンフレット
どうです、
「今までにない! まったく新しいショールーム!!」
このキャッチコピーにまちがいないですね。
左官で魅せる 老舗割烹のリフォーム(完結編)
2017年 八幡工業・ナチュラワイズがリフォーム工事を監督させていただいた
神楽坂 割烹「め乃惣」さま リニューアルオープンしました。
http://www.menosou.com/
表通りから石畳の路地を少しを入ったところ
目抜き通りの喧騒から離れ 落ち着いた佇まいの老舗店です。
・・*・・*・・* ・・*・・*・・* ・・
おもて構えについては前編にてくわしくお伝えしました。
https://www.naturalwall.jp/?p=3517
店内の様子 カウンター編は
https://www.naturalwall.jp/?p=3516
・・*・・*・・* ・・*・・*・・* ・・
みどころはまだまだたくさん。
今回は工事のビフォアーを振り返りながら
アフター:厨房の変化・個室の漆喰、そして床の特殊仕上げとつづきます。
さて、現在の板長である萩原淳二さんから工事のお話をいただいたのは平成28年の夏。
八幡専務と萩原さんが高校の同級生というご縁で相談を受けたのがはじまり。
*第一回目のお打合せ、左から施主・萩原さん 大工・小川さん 八幡専務
(ちなみに三人とも 「2代目」というわけで、気持ちも通じ合いました)
もともとお店の作りはしっかりしていて、当時の大工さんの仕事も丁寧。
内外とも 塗り壁にしっかりとした木の建具、
経年で傷んだり汚れたりはしているものの大事に使い込まれているので、
かえって味わいが深まっているという老舗の風格を感じました。
※ 工事前の個室
※ 工事前のカウンターの様子
なのですが、さすがに十数年経つと 水漏れのどの不具合が起きたり
客席床のタイルの割れや壁・天井も補修の必要があり、
このさい厨房の機器や水回りの使いにくさも解消したいという希望でした。
※ 工事前の厨房の様子
また、施主・萩原さんとしても お父様から引き継いだお店を
さらにきれいにして 清潔感ある店内に生まれ変わらせたいという思いで
工事期間は思い切って 一か月間のお休みをとってくれたのです。
※ 最初の外構えのプラン
◎ 完成後 玄関の佇まい
渋い黒板塀の中、土壁の外壁は鏝塗り仕上げ
※ もりだくさんの内装のプラン
(張り切りすぎて 左官のボリューム満点でした・・・)
◎ 完成はスッキリこうなりました。
※ 工事前の床タイル ところどころ剥がれて椅子ががたつく部分も・・
カチオン系の下塗り材を鏝で塗り伸ばし
日本化成のデコリエ という薄塗り材で仕上げました。
この材料の画期的なのは
『 下塗り材から上塗り仕上げまでワンデイで納められる 』!!!
乾いたら椅子の足擦れやハイヒールによる傷の心配もないのです。
◎ デコリエ(グレー色)による既存タイル床の補修が完成
鏝でおさえた自然なラフ感が 純和風からモダンテイストに変身
翌日、トップコートをかけました。
今回は 撥水のSタイプを塗ったのち、耐油の Pタイプも塗ってダブルで保護します。
八幡工業はメーカー講習を受けた証しである
Decolieライセンス を取得した正規の施工会社です。
・・*・・*・・* ・・*・・*・・* ・・
個室の天井 既存 板張りを外しむきだしになりました。
その後、大工さんに石膏ボードで下地を貼ってもらいました。
個室の壁は 高千穂シラスの 白州漆喰のフラット仕上げ
*施主が見守るなか 天井を塗っています。
電気の傘も変わり、個室の完成です
大工さんによる特製テーブルは木曽ヒノキの天板
ビフォー
アフター (木曽ヒノキの耳付き一枚板)
厨房の白いタイルは 和風モダンに張り替えました。
きれいになったところで
最後に神棚を並べなおして いよいよ開店準備です。
開店 おめでとうございます。
「さあ、きれいになったお店に負けない
美味しいお料理を提供しなくては!!」
気合をいれて 厨房に立つ 萩原さんと女将さん
お父様からの長いお付き合いの 常連のお客様にも喜ばれ、
これからいらっしゃる若いカップル やランチご利用のみなさまにも
末永く愛されるお店になることを切にお祈りしています。
左官で魅せる 老舗割烹のリフォーム(前編)
3月1日よりグランドオープンしました
神楽坂 割烹「め乃惣」さま
http://www.menosou.com/
大規模改修工事の監督を八幡工業がメインで担当させていただき
2月のひとつきを様々な業種の皆さんとともに施工させていただきました。
かかわったみなさま、大工さん、電気屋さん、水道屋さん、
ガス屋さん、塗装屋さん、タイル屋さん、植木屋さん
そして弊社・左官 皆様 ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・
表通りから石畳の路地を少しを入ったところ
目抜き通りの喧騒から離れ 落ち着いた佇まいの老舗店です。
さて、今回は左官屋目線でご紹介させていただこうと思います。
まず目に飛び込んでくるのは真っ白な暖簾
その暖簾の下にひっそりと ある「置き行燈」に注目
これは、京都の城陽砂・真砂土に藁と白セメントを合わせ
版築状に色分けして固めたのち掻き落とし仕上げした
オリジナル左官仕上げの行燈なのです。
雨に濡れるとしっとり濡れ色になってこれまた風情があります。
中ではロウソクの炎が風で ゆらめいています。
(実はLEDの特殊照明でゆらめくタイプの製品を組み込んだ作品です)
掻き落とし仕上げをしている様子
・・*・・*・・*・・
そして、その隣には格式のある日本料理のお店になくてはならない
そう、「坪庭」です。
坪庭には、「つくばい」 が必要です。
なので、左官で作っちゃいました。
存在感ある手水鉢風、木のオブジェ(モルタル造形)が鎮座する
板囲いの塀で区切った半畳ほどの空間。
打ち水をすると、こんなしっとりとした構えになります。
・・*・・*・・*・・
庭には苔をいけ込み、玉砂利を敷き込み、紅葉が植えられました。
壁は 置き行燈と同じ京都の城陽砂・真砂土に藁と白セメントを合わせ
温かみのある塗り壁に仕上げました。
木のオブジェは造形担当がモルタル彫刻を完成、
その後 ペイントチームがエイジング塗装仕上げをしている様子
路地の片隅に「わび・さび」が感じられるよう
少し古びた風合いにエイジング塗装しています。
・・*・・*・・*・・
この木のオブジェ(モルタル造形)を上から見ると
なんと、切株の中は水をたたえた手水鉢になっています。
切り株の中からはほのかな明かりとともにポコポコと水が湧き出ています
あふれた滝の渓流は 涼やかな金属質の響きを奏でながら
洞から根の方に吸い込まれていきます。
⇒ こちらで動画が再生できます。
水の音もお聞きください。 menoso
本物の石と植物、モルタルの特殊造形でつくられた
オリジナルの擬木+水琴窟による音と明かりは
ミスティーでしっとりとした癒しの庭を演出します。
いかがです、お店の中もご覧になりたいでしょ。
・・・・・・・・・・・・・・
店内の様子は、次回じっくりと
ご案内することとしましょう。
「TOKYO匠の技」左官編の撮影!
こんにちは ナチュラワイズの清水です
ニュースです!
東京都が制作している「TOKYO匠の技」2017 に
代表取締役社長の八幡俊昭が選ばれました!
熟練技能者の匠の技をビデオと冊子で紹介しているシリーズの「左官」編です。
こちらから動画がご覧いただけます.
左官 紹介編(https://youtu.be/a7r29RgZ5gU )
左官 熟練技能編(https://youtu.be/EvS8ZJEV_cE )
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取材は2017年2月6日(月) 朝早くから撮影開始!
早すぎて私が出勤した時はすでに始まっていました(汗)
八幡工業の作業場での撮影です
思い切りのアップw 社長頑張ってます!
立ち姿が決まってますね。実は社長はランナーなのです!日々体幹の鍛えます♪
(姿勢が悪いと色々な所に負担がかかり長時間の作業は難しいのです)
塗って!
塗って! 塗って!
ぴん角!
湾曲!
途中途中狂いが無いかまめに測ります。一流の職人は1ミリにこだわります!
そしてまたピン角!一番神経を使いますv
細い場所も丁寧に塗ります!
朝から夜まで・・・・ほとんど休み無く撮影してました
社長の体力と精神力には驚きです!そして撮影スタッフの皆さんも休み無しです!
そして9時間にもおよぶ作業後に出来たのがこちら
(実際の仕事ではもう少し早く仕上がるのですが、ひとつひとつ
解説したりカメラアングル変えたりしたので時間かかりました)
完成しました。
美しいですね~完璧なフォルム!
我が家の和室にもお願いしたいです♪
・・・・・・・・・・・・・
しかーし!これで終わりではありません!!!
ここからは、道具の説明撮影!
どれが何に使い、 気をつける点や注意事項やなぜこれでなければ
いけないかの理由等々をひとつひとつ行いました(この段階で外は真っ暗です)
コレで終わりかと思いきや、最後のトーク!
女性キャスターさんからの質問に答えていきますw
社長の思いとか左官に関する意気込みや今後のビジョンとかw
最後まで張りの有る元気な声で答えてました(社長いったいお幾つですか(笑))
寒い北風が吹きすさぶ中での撮影にもかかわらす社長もスタッフの皆さんも
終始笑顔で進み、皆さんのプロ意識とすこぶる体力と精神の輝きを
感じる撮影現場でした
この撮影の内容はどのように編集されるのか、出来上がりが楽しみです♪
ではでは皆さん長時間本当にありがとうございました
冊子やDVDが完成したらお知らせさせて頂きます。 お楽しみに~~!!
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